コラボレーション・企画
何を守るために、強くありたいか。『花の慶次 ―雲のかなたに―』と明王シリーズ

『花の慶次 ―雲のかなたに―』× FUFUTIETIE
『花の慶次 ―雲のかなたに―』× FUFUTIETIE 明王シリーズ
強い姿に、心を惹かれる。けれど、その理由は、迫力だけではないのかもしれません。誰かを守ろうとする覚悟や、自分の信じるものを手放さない姿勢。私たちは時に、そうした生き方にこそ力をもらいます。
漫画『花の慶次 ―雲のかなたに―』とFUFUTIETIEの「明王シリーズ」が出会った特別コレクション。その接点にあるのが、「守るための強さ」です。作品を知っている方にも、今回初めて出会う方にも、このコラボレーションを少し違った角度から眺めていただけたらと思います。
前田慶次の魅力は、自分の生き方を選ぶこと
『花の慶次 ―雲のかなたに―』は、隆慶一郎の原作をもとに、原哲夫先生が漫画を、麻生未央が脚本を手がけた作品です。戦国時代を舞台に、傾奇者・前田慶次の生き様を描いています。
立場や世間の物差しだけに縛られず、自らの信念に従って生きる。その姿は、戦いの強さだけでは語りきれません。自分なら何を大切にするのか。譲れないものは何なのか。物語を読む私たちにも、そんな問いを残します。
今回のコラボレーションでは、この「信念を貫く生き方」に目を向けました。漫画の世界と、神仏をモチーフにしたアートフィギュア。一見異なる二つの表現をつなぐのは、見た目の共通点だけではありません。
仕事で求められる成果、周囲からの期待、画面の向こうに流れてくる誰かの活躍。自分の選択を、つい他人の物差しで確かめたくなる日はないでしょうか。慶次の生き方をいま読むと、私たち編集部には「自分は何を大切にして生きたいのか」という問いが浮かびます。
強さは、大きな声で言い切ることだけではないはずです。忙しくても身近な人との約束を守ること。自分の間違いを認めること。周囲に合わせすぎたときに、いったん立ち止まること。戦国の物語を、そんな日々の選択へ引き寄せてみると、慶次の姿も少し違って見えてきます。
明王シリーズの険しい表情を、守る力として見る
明王シリーズが表現するのは、人々を守り、迷いに向き合う力。FUFUTIETIEでは、モチーフとなる神仏の文化的背景を、現代の日常に置けるアートフィギュアへと再構成しています。
このシリーズには、自分の内側の意志を呼び起こす存在としての役割が重ねられています。険しい表情や力強い造形も、ただ怖いものとして見るのではなく、その奥にある守護の心を知ると、受け取り方が変わってきます。
慶次の生き方と、明王シリーズが表現する守護の心。その二つを重ねると、「強くある」とは何かが、少し身近な問いになります。誰かのために踏みとどまること。大事な選択を人任せにしないこと。フィギュアを眺める時間が、自分にとっての強さを考えるきっかけになれば。それが、この企画を楽しむ一つの入口です。
造形だけでなく、絵と言葉も一緒に受け取る
本コレクションでは、『花の慶次 ―雲のかなたに―』の武将たちと各キャラクターの文化的背景や思想を重ねた、特別仕様カードが用意されています。作中のイラストとフィギュアを見比べることで、物語と造形の関係をたどれる仕様です。
カードの裏面には、明王シリーズの公式アンバサダーである角田信朗さんのオリジナルメッセージを掲載。格闘家・タレントとして活動し、長く強さと向き合ってきた角田さんの言葉が、作品を受け取るもう一つの手がかりになります。

明王シリーズ公式アンバサダー 角田信朗
さらに、原哲夫先生による描き下ろしアートを使用した限定BOXと、BOX購入者限定のシリアルナンバー入り金属カードも発表されています。絵を描いた人、言葉を添えた人、それを手にする人。それぞれの視点が重なるところも、このコレクションの見どころです。
ここで大切なのは、武将の姿そのものをフィギュア化した企画として見るのではなく、明王シリーズの造形に、漫画の物語や言葉を重ねて楽しむこと。箱を開けたあとにも、カードやアートと行き来しながら眺められます。
あなたにとっての強さを、日常の中へ
たとえば、新しいことに挑戦すると決めた日のデスクに。気持ちが揺れたとき、ふと目が合う棚の一角に。自分で選んだ一体を置くことは、何を大切にしたかったのかを思い出す、小さな習慣にもなります。
FUFUTIETIEが届けたいのは、暮らしの中で自分の心に触れ直すきっかけです。『花の慶次 ―雲のかなたに―』が好きだから、明王シリーズの表情に惹かれたから、カードの言葉が気になったから。どんな入口でも、その先にある物語を知ることで、お気に入りとの関係は少し深まっていきます。
あなたがいま守りたいのは、誰かとの約束でしょうか。それとも、まだ言葉にしていない自分の願いでしょうか。明王シリーズの一体を眺める時間が、その答えを急がず考えるきっかけになればと思います。
©隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス 1990
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